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2013 年度 実績報告書

コミュニティに最適化した多言語コミュニケーション支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24700115
研究機関津田塾大学

研究代表者

稲葉 利江子  津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (90370098)

キーワード多言語間コミュニケーション / サービスサイエンス
研究概要

本研究では,機械翻訳連携サービスにおける多言語間コミュニケーションにおいて,人によるサービスが機械翻訳によるサービスフローにどのように介入することで,低コスト高品質な翻訳結果を得られ,ボランティアの介入者に受け入れが可能であるのかに関して実験・分析を行なった者である.非専門家がどのような手法で書換えサービスを行なうのが最適であるのかについて,翻訳前編集である翻訳リペアサービスと翻訳後編集である書換えサービスの実験を行い,書換えサービスにおいては提示する情報を変化させた実験を行い,その結果,以下の知見を得た.
(1) 日本語ネイティブが機械翻訳サービスと連携する場合,前編集である翻訳リペアサービスと比べ,後編集である書換えサービスがより流暢で正確な文章を得ることができるとともに,コスト面でも大幅に削減することができる.
(2) 後編集である書換えサービスのインタフェースにおいては,翻訳結果の日本文のみではなく,翻訳入力文である英文が重要である.また,このとき,日本文の書換え作業を行なうのではなく,出力の日本文を参考に英文を和訳する傾向があることがわかった.
(3) 翻訳サービスに書換えサービスとして人が介入する際に,翻訳結果として最終的に得られる日本文の流暢さおよび正確さにおいて,英語能力はあまり影響しないことがわかった.
上記の知見から,多言語間コミュニケーションにおける翻訳連携プロセスにおいて,人的サービスとしては書換えサービスを配置するのが最適であり,そのインタフェースに必要な情報も考慮した上で,システム設計を行なう必要があることがわかった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] A Pattern Language For Reusing Web Teaching Materials2013

    • 著者名/発表者名
      Nadia Bouz-Asal, Rieko Inaba, Toru Ishida
    • 雑誌名

      International Journal of Cyber Society and Education

      巻: Vol.6, No.2 ページ: 157-162

  • [学会発表] Evaluation of Rewriting Service in Language Translation Web Services Workflow2013

    • 著者名/発表者名
      Takuro Yamaguchi, Reiko Hishiyama, Daisuke Kitagawa, Yuu Nakajima, Rieko Inaba and Donghui Lin
    • 学会等名
      International Conference on Culture and Computing 2013
    • 年月日
      20130900
  • [学会発表] 翻訳連携プロセスにおける連携サービス最適化の分析

    • 著者名/発表者名
      三上真歩, 稲葉利江子, 山口卓郎, 菱山玲子
    • 学会等名
      第76回情報処理学会全国大会
    • 発表場所
      東京電機大学
  • [学会発表] 翻訳連携プロセスにおける書換えサービス手法の評価

    • 著者名/発表者名
      稲葉利江子,三上真歩,山口卓郎,菱山玲子
    • 学会等名
      ヒューマンインタフェース学会第108回研究会
    • 発表場所
      京都工芸繊維大学

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公開日: 2015-05-28  

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