研究課題
1.背景の形状が複雑なシーンにおけるテクスチャと奥行の同時修復による隠消現実感の実現昨年度に開発した手法を様々なシーンに適用し実験を行った。これにより、本手法が有効なシーンまたはそうでないシーンを分析し、今後の手法の開発に活かせる知見を得ることができた。2.透視投影歪みの補正に基づく画像修復手法の開発提案する隠消現実感手法において、平面当てはめによる透視投影歪の補正が利用できないシーンを想定し、1枚の画像のみから透視投影歪を補正し画像修復するアプローチを開発した。具体的には、消失点の利用、画像を行列とみなしたランク最小化、繰り返しパターンの大きさの統一、の3アプローチによりそれぞれ透視投影歪みの補正を行い、それぞれ個別に画像修復を適用し、その中から最も良いものをユーザが選択するシステムを考案した。また、様々な種類のパターンを持つ画像に対する、各透視投影歪補正アプローチの適性を分析した。さらに、透視投影歪みの補正効果を検証した。具体的には、様々な種類のパターンを持つ画像に対して、透視投影歪みを補正した場合と補正しなかった場合の画像に対して、画像修復を適用することで、パターンの種類と修復結果の品質の相関を分析した。3.テクスチャの幾何学的な補正対象シーンの形状を推定するのが難しい場合や、カメラ位置姿勢の推定誤差がある場合に生じる、周辺のテクスチャと合成したテクスチャのずれを軽減する、背景テクスチャの幾何学的な補正手法を開発した。様々な背景形状を持つシーンを用いて実験を行い、本手法の有効性を検証した。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 3件) 備考 (1件)
システム制御情報学会誌
巻: 58 ページ: 426-431
Virtual, Augmented and Mixed Reality. Designing and Developing Virtual and Augmented Environments (Lecture Notes in Computer Science)
巻: 8525 ページ: 363-374
10.1007/978-3-319-07458-0_34
http://yokoya.naist.jp/~norihi-k/research.html