確率過程に基づく統計的自然言語処理の展開について、音声認識における教師なし学習は本課題採択後にGlassら(ACL 2012)によって先行されたものの、音楽情報処理および音響処理においては新しいモデルを提案することができた。具体的には、音楽情報処理においては周波数の周期性に対するガウス過程を利用した非負行列分解を、および音響モデルにおいては自然音の重なりを重複クラスタリングするためのIBPに基づく手法を提案した。 一方、統計的自然言語処理自体の研究としても、言語モデルのノンパラメトリックなトピック適応法を開発し、教師なし形態素解析においても隠れた品詞を同時に学習する方法を提案した。
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