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2014 年度 実績報告書

難視認性パターンの光学的投影による撮影防止技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24700164
研究機関静岡大学

研究代表者

生源寺 類  静岡大学, 工学研究科, 准教授 (90432195)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード撮影防止技術 / キャリアスクリーン画像 / 潜像 / デジタルカメラ
研究実績の概要

本研究は、対象物を問わない画一的な撮影防止技術の構築について、申請者が培ってきた潜像技術を拡張した撮影防止パターンの生成 技術によって確立を目指すものである。当該年度においては、平成24年度、平成25年度に得られた成果を拡張する形で研究を進め、平面実物体への撮影防止パターンの投影およびデジタルカメラを用いた復号における、秘匿性の向上および復号コントラストの向上を目指した。
【コントラストの高い復号結果を得るための潜在化手法の確立】申請者が提案している潜像技術「チェッカパターンキャリアスクリーン画像」では、デジタルカメラの液晶ファインダへ取得画像を表示する際に生じるモアレ縞を利用した復号を行っている。よりコントラストの高い良好な復号結果を得るためには、投影されるキャリアスクリーン画像は低解像度であることが望ましい。一方、低解像度でキャリアスクリーン画像を投影した場合、秘密画像のパターンのエッジ部分における情報の露見が問題となる。平成25年度に提案した誤差拡散法を利用した潜在化手法における秘匿性および復号コントラストの特性評価実験を行った。特性評価実験から誤差拡散法の特性により良好な復号結果が得られる潜在化パラメータの範囲を示した。
【今後の展望】近年、スマートフォンの急速な普及に伴い、コンパクトデジタルカメラはスマートフォンのカメラに取って代わりつつある。提案技術手法は撮影防止という枠組みを超えることで、新たなカメラ付き携帯情報端末への情報提示技術としての利用が期待できる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Hiding a checkered-pattern carrier-screen image in a camouflaged halftone image2014

    • 著者名/発表者名
      Rui Shogenji, Junji Ohtsubo
    • 雑誌名

      Optical Review

      巻: 21 ページ: 237-242

    • DOI

      10.1007/s10043-014-0034-9

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 誤差拡散法に基づく難視認性投影パターンの生成2015

    • 著者名/発表者名
      生源寺 類
    • 学会等名
      第62回応用物理学会春季学術講演会
    • 発表場所
      東海大学 湘南キャンパス(神奈川県平塚市)
    • 年月日
      2015-03-11 – 2015-03-14
  • [学会発表] チェッカパターンキャリアスクリーン画像における誤差拡散法による部分的潜在化2015

    • 著者名/発表者名
      生源寺 類
    • 学会等名
      インタラクション2015
    • 発表場所
      日本科学未来館・東京国際交流館(東京都江東区青海)
    • 年月日
      2015-03-05 – 2015-03-07
  • [学会発表] Information embedding to a real object by projecting a checkered-pattern carrier-screen image2014

    • 著者名/発表者名
      Rui Shogenji
    • 学会等名
      SPIE Optics + Photonics 2014
    • 発表場所
      San Diego Convention Center(San Diego, California, USA)
    • 年月日
      2014-08-17 – 2014-08-21

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公開日: 2016-06-01  

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