本研究は、対象物を問わない画一的な撮影防止技術の構築を目指したものである。潜像技術のひとつであるキャリアスクリーン画像をベースとした撮影防止パターンの生成手法の構築では、誤差拡散法(ハーフトーン処理)を利用することで、投影パターン自体の視認性が低く、顕在化時のコントラストの良いパターンの生成手法を確立した。撮影防止パターンの光学的な投影による実物体への情報埋め込み技術手法の構築では、液晶プロジェクタを用いた評価システムを構築し、光学的な埋め込み、埋め込まれた情報のデジタルカメラによる顕在化が可能であることを確認した。
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