研究課題/領域番号 |
24700167
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
桂田 浩一 豊橋技術科学大学, 国際交流センター, 准教授 (80324490)
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キーワード | 音声検索語検出 / Suffix Array / キーワード分割 |
研究概要 |
平成24年度に開発した分割キーワードへの閾値の付与方法について更に検討を進めた. 閾値を付与する際には分割キーワードの検索結果の総数を推定し,総数が最も少なくなるであろう閾値を付与する.分割キーワードの検索結果の総数が少なくなると,その結果に基づいて実施するキーワード全体の正当性に関する照合時間が短縮されるため,全体として高速な検索が可能になる.平成25年度は分割キーワードに含まれる音素に関する統計データから検索結果の総数を推定する方法を検討した. 実験の結果,推測の制度が大幅に高まり,前年度に提案した手法と比較して10%程度分割キーワードの検索結果の総数が削減でき,結果としてキーワード全体の検索が高速に実施できることが明らかになった. また,放送大学のコンテンツを対象とする検索システムについては,サーバ・クライアント型およびスタンドアローン型のプロトタイプシステムの開発にそれぞれ着手し,実証実験が可能な環境の整備を進めた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
最適な分割の検討については,分割キーワードに与える閾値について検討しており,分割数と分割長の検討は平成26年度に取り組む予定である. 検索システムの構築については予定通りサーバの構築を進めており,平成26年度には実証テストが行えるよう準備している.
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今後の研究の推進方策 |
今後,分割キーワードに与える閾値について更に制度を向上すると共に,最適な分割数と分割長の検討についても取り組みを始める. 放送大学のコンテンツを対象とするシステムの構築については,引き続き実用化について開発を続けていく.
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度は既存設備を多く使用したため,残額が生じた. 平成26年度は国際会議での発表を数件予定しており,予定通り執行する計画である.
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