• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

仮想空間の情報が実空間の人の流れに伝播する様子のモデル化と分析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24700185
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

大西 正輝  独立行政法人産業技術総合研究所, サービス工学研究センター, 主任研究員 (60391893)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード情報の流れ / 人の流れ / 相互伝播モデル
研究実績の概要

Twitter や facebook などの SNS の発展により人間の行動と SNS の情報の流れの結びつきは年々強くなっている。本研究の目的は仮想空間の情報の流れが実空間の人の流れにどのように伝播するかをモデル化し、実際に Twitter でつぶやかれたテキストデータとステレオカメラで抽出した動線データを時空間相関分析する方法を明らかにすることである。
本研究では Twitter のつぶやき数とステレオカメラで計測した人の移動人数をノードとリンクによって構成される相互伝播モデルを提案した。相互伝播モデルでは人の数とツイート数を時系列データとして扱い、人の数もしくはツイート数が与えられたノードを重み付きリンクで接続することによって、各時刻の人の数とツイート数の統計的関係性を表現した。提案した相互伝播モデルの有効性を検証するために、実際に観測された人の数とツイート数の統計的関係性を解析することを目的とする検証実験を行った。実験によって得られたツイート数の推定値と実測値の平均誤差は約 4 %、人の数の平均誤差は約 11 %であり、提案した相互伝播モデルが統計的関係性を捉えていることを確認した。また検証実験によって得られたパラメータから、ツイート数と人の数の関係性は時間によって変化し、特定の時間帯では関係性が強くなること、特に情報を流すのに有効な時間帯や人が異動した後に情報を流す時間帯などを抽出することができた。
最後にこれらの研究内容を研究会で発表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] ミニブログを利用したデジタルサイネージSignageの開発2014

    • 著者名/発表者名
      1.大西 正輝,牟田 将史,
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌

      巻: J97-D ページ: 1839-1842

    • 査読あり
  • [学会発表] 実世界の人の数と仮想世界のツイート数の相互伝播モデルの提案2015

    • 著者名/発表者名
      中島晨之介,大西正輝,
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2015-02-19 – 2015-02-20
  • [備考] 大西正輝の研究紹介

    • URL

      http://onishi-lab.jp/aist/

  • [備考] 人流解析を利用した新しい街づくりの提案

    • URL

      http://flow.upat.jp/

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi