研究課題
昨年度に引き続き、人がついつい素材の表面に触れてしまうときの、触れ方の違いを観察し、素材の触感との関連を調査した。触れ方の運動特徴量およびそのメタ変数と、素材の触感の確率的関係を特定するベイジアン・ネットワークを構築した。前年度から、さらに実験の参加者を増やし、より一般性のあるネットワークを得た。このネットワークを分析したところ、素材の見た目から予想される触感を体験するために、最も適した触れ方が誘発される傾向があることが分かった。例えば、細かな表面粗さが目立つ素材は、なぞり動作を誘発し、大きな凹凸が目立つ素材や、柔らかそうに見える素材は、押す動作を誘発した。すなわち、その素材の触感を体験するために最も適した触察動作が自動的に誘引されることを初めて明らかにした。これらのことは、触察行動の誘引現象のメカニズムに大きく関わっていると推察される。
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