本研究は、心理物理実験と逆相関法を組み合わせたClassification Image法を用いて脳内における色情報表現の数理モデルを構築することを目的とした。得られた成果は以下の通りである。1. ランダム色ノイズ刺激に対する多数の被験者応答を脳内色表現モデルで解析することにより、心理課題に関わる脳内色表現の特性を抽出する方法を確立した。2. 上記方法より、低次な反対色表現が色コントラスト知覚に関わることを示唆した。3. 同一の色刺激に対しても,心理課題により,関与する脳内色表現が異なることを示した。
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