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2013 年度 実施状況報告書

未来情報の探索研究における評価基盤の構築

研究課題

研究課題/領域番号 24700239
研究機関筑波大学

研究代表者

上保 秀夫  筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (00571184)

キーワード情報検索 / テストコレクション / 未来情報
研究概要

本研究は、過去や現在に関する情報に焦点を当ててきた従来の情報検索に対し、未来に関する情報の検索技術および探索行動に焦点を当て、その評価基盤の構築を目的としている。
平成25年度は、エンドユーザの行動調査と第1回目のテストコレクションの構築を実施した。行動調査は予備調査と本調査を行った。予備調査では、数人の参加者を対象に、未来情報の検索と検索体験のディスカッションを交互に行う形をとり、探索的な調査を行った。そこから、特徴的な探索課題として、鉄道の開通、企業や軍の撤退、政治家の発言、意見や情報の募集、スポーツイベント、法改正、などがあげられた。これらの知見をもとに、本調査では、あるトピックに対し、4つの時間クラス(非時間的、過去、最新、未来)を設定し、各クラスに対応した検索課題を作成し、探索作業を実施してもらった。その結果、(意味や説明などの)非時間的情報や最新情報と比較して、未来情報の探索は特に難しいことが判明した。特に情報の信頼性の担保が重要な課題であることが示唆された。
テストコレクションの構築では、当初予定していた50の検索トピックを作成することができた。まずは、予備的作業として30ほどのトピックを仮作成し、そこから15トピックを選択した。そこでの作業過程の知見をもとに、80ほどのトピックを作成し、最終的な50のトピックを選択した。これらのトピックはNTCIR Temporaliaの活動を通して、約20の参加研究グループが活用する予定である。
業績の一部は、TempWeb 2014 Workshopに採択された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度の研究実施計画目標として掲げた50トピックの作成を達成できた。また、データを公開共有するNTCIR-11 Temporaliaでは世界各国から20を超える参加グループの登録があり、本研究成果の重要性が示唆されたことから、本研究はおおむね順調に進展していると判断できる。

今後の研究の推進方策

平成26年度は、平成25年度に作成したトピックをテストコレクションの参加者に使用してもらい、フィードバックを得る予定である。また、参加グループのシステム評価を行うことで、残り50トピックの作成のための知見を得る。年度末までには、当初の目標であった100トピック作成を達成するために、残り50トピックの作成を行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

当初予定よりも節約できたため。
26年度の研究計画に合わせて使用する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] A survey of temporal web search experience2013

    • 著者名/発表者名
      Hideo Joho, Adam Jatowt, Roi Blanco
    • 雑誌名

      WWW '13 Companion Proceedings of the 22nd international conference on World Wide Web companion

      巻: なし ページ: 1101-1108

    • DOI

      10.1145/2567948.2579044

    • 査読あり
  • [図書] インタラクティブ情報検索システムの評価: ユーザの視点を取り入れる手法2013

    • 著者名/発表者名
      Diane Kelly 著 上保秀夫・神門典子阿部明典・加藤恒昭・清田陽司・高間康史・西原陽子・森 辰則 訳
    • 総ページ数
      256 (1-25, 49-65, 209-210)
    • 出版者
      丸善出版
  • [備考] NTCIR Temporal Information Access (Temporalia)

    • URL

      https://sites.google.com/site/ntcirtemporalia/

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公開日: 2015-05-28  

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