研究概要 |
特許公報から、技術的特徴のタグであるIPCの共起を抽出し、共起関係をネットワークとしてその時系列情報からIPCの将来的な共起を予測する指標の評価を行った。本内容は技術経営系の国際会議としては有数のPICMET(Portland International Conference on Management Engineering and Technlolgy)で下記の通り発表を実施した。 H. Sasaki, Y. Kajikawa, I. Sakata, V. Ittipanuvat, "Predicting the Potential Industrial Fields of Technological Spin- offs by Using IPC in Patent Analysis", Portland International Conference on Management Engineering and Technology 2012(PICMET2012) in Portland (29,July -3,August, 2012) それまで全く関係性の薄かった技術分野同士が、あるタイミングで関係性を持って新しいソリューションや市場を生み出すことがある。これは新結合、すなわちイノベーションのひとつの側面である。本年度実施した活動は、その関係性の候補を事前に特定することが可能となれば、イノベーションのシーズを早期発見し研究開発投資判断に資すると考えたものである。 本研究の最終的な目標は学術知識が技術知識に、あるいはその逆方向の知識移転から、イノベーションのシーズとなる分野を捉えることである。本年度に実施した成果はその足がかりとなり、重要な視座となるものである。
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