将来の産業の発展に資する科学領域を早期に発見し集中的に投資することは、わが国のイノベーション戦略において重要課題の一つである。科学知識と産業技術が密接に関係することは、ビジネスにおいてはもとより、研究活動においてもポジティブな影響を与えるとされている。学術論文および特許公報の書誌情報に対して時空間ネットワークの適用をし、異なるネットワークドメイン間における知識遷移を捉えることで、科学技術イノベーションの早期発見に新たな視座を与えられると考えた。太陽光発電領域について、学術論文と特許公報の書誌情報を用いて、時空間ネットワークと最大流量問題を適用し科学から技術への知識遷移について論じた。
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