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2013 年度 実施状況報告書

「色による香りの可視化」国際標準モデルの基盤構築

研究課題

研究課題/領域番号 24700266
研究機関早稲田大学

研究代表者

三浦 久美子  早稲田大学, 人間科学学術院, その他 (20548705)

キーワード香り / 色 / 可視化モデル / 国際標準モデル / 感覚次元
研究概要

本研究の目的は、「色による香りの可視化」の国際標準モデルの基盤を構築することである。香りは、未だ物理的な記述方法が確立されていない。一方色彩は、物理的にも心理的にもパラメータの体系が明確にされている。そこで本研究では、人間の感覚的側面(印象や感情など)における色と香りとのかかわりに着想し、色を香りの可視化のスケールとして用い、そのモデル化を試みる。さらに、香りに対する感覚や嗜好は文化差が非常に大きいことを考慮し、香りに対してそれぞれ異なる文化を持つと考えられる日本、フランス、インド、ベトナムの4カ国を対象とした国際比較研究を行う。結果に対するいくつかの解析によって、4カ国の共通点と相違点を比較検討し、国内のみならず国際的にも受け入れられる香りの可視化モデルの基盤形成を目指す。
本研究では次のサブゴールを設定し、それぞれを達成していくことで期間内に全体の目的達成を目指す。a.4カ国における香りの感覚的表現用語の検討(平成24年度)、b.各国における感覚次元における香りの分類(平成25年度)、c.各国における香りを表現する色の検討(平成26年度)、d.総合的考察と「色による香りの可視化」国際標準的モデルの構築(平成26年度)
平成24年度、平成25年度の2年間で、4カ国を対象に香りの感覚的表現用語の収集と精査を行い、その結果に基づき感覚次元の抽出とその次元上での香りの分類を行った。すなわち、上記のサブゴールにおけるaおよびbの実験を行った。
成果は、それぞれ感性工学会への論文(Kansei Engineering Research)への投稿準備、味と匂い学会への論文投稿準備を行っている。さらに、平成26年度の日本心理学会で開催することが予定されているワークショップ(感性の統合的理解にむけて)において、話題提供することを想定し、準備を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初に予定した各年度におけるサブゴールを達成している為。

今後の研究の推進方策

当初の予定通り、実験を遂行していく予定である。さらに今後は、成果の公表に力を入れ、国際的な学会発表や論文投稿を精力的にこなすことを目指す。

次年度の研究費の使用計画

本研究は、海外を対象とした調査を多く含んでいる。これにおいて、当初の計画より、調査依頼の謝礼の額を低く収めることができた。したがって、残高が次年度使用額として発生した。
国際学会への参加を増やすことを予定し、その出張費や参加費に充てる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Harmony between colors and fragrances: effect on dimensions of impressions2013

    • 著者名/発表者名
      Miura, M., & Saito, M
    • 雑誌名

      Kansei Engineering International Journal

      巻: 11 ページ: 1-11

    • DOI

      10.5057/kei.11.1

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Harmonious Color Model with Fragrance2013

    • 著者名/発表者名
      Miura, M., & Saito, M
    • 雑誌名

      Color Research and Application

      巻: 37 ページ: 219-232

    • DOI

      10.1002/col.20678

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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