L1型正則化法にもとづくスパース推定は,近年取得される超高次元データを計算機を使って高効率に推定することの出来る手法で,ここ数年で急速に発展してきた.本研究で行った成果は主に2つある.1つ目は,回帰モデルにおけるL1正則化法において,モデルに含まれる調整パラメータを効率的に選択することのできるアルゴリズムを提案した.2つ目は,因子分析モデルにおけるL1正則化法を提案し,従来法である因子回転との関係性を明らかにした.どちらの研究においてもソフトウェアパッケージ(Rパッケージ msgps, fanc)として公開しており,だれでもフリーで使うことができる.
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