BMIと死亡の因果的関連を適切に検討することを目的として、時間依存性交絡を伴う曝露変数が存在する場合の統計学的方法論の開発を行った。時間依存性交絡を調整する方法である周辺構造モデルと関連した因果モデルである構造平均モデルのモデル選択手法の開発を行い、提案法は既存の方法よりも高い確率で正しい因果モデルを選択できることをシミュレーション実験により明らかにした。さらに、本質的に時間依存性交絡の問題である直接効果・間接効果の推定に関する方法論の開発を行った。あるコホートデータに関する死亡の解析では、IPTW法の重みのバラつきが非常に小さく、時間依存性交絡の程度があまり大きくないことが明らかになった。
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