本研究では、以下の三つを目標に、生体生命情報学や獣医畜産分野における、柔軟で高精度な統計解析手法を提案し、その応用例を示した。目標 [1]「多種多様大規模生命科学データのための柔軟な統計解析手法の構築」、[2]「動植物の分子・個体・集団レベルのシステム解明を目指す統計解析手法の構築」、[3]「高速な統計解析手法の提案」。 [1]と[3]では、各種オミックスにおける高速な検定や統合解析を提案し、診断マーカー検出への応用研究を行った。[2]では、乳牛を中心として、分子レベル(乳成分や各種オミックス等)、個体レベル(診療記録等)、集団(農場)レベルのデータを基に大規模な統計解析例を提示した。
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