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2013 年度 実施状況報告書

生物発光・蛍光ライブイメージングによる短周期生物時計の機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24700293
研究機関京都大学

研究代表者

磯村 彰宏  京都大学, ウイルス研究所, 研究員 (70512466)

キーワード細胞・組織 / 生体生命情報学
研究概要

細胞周期の進行を可視化する蛍光レポーターと、転写因子の短周期ダイナミクスを可視化する発光レポーターを構築した。細胞周期は Fucci(mVenus-hGem) を用いることで S/G2 期を蛍光で可視化し、転写因子のプロモーター下流に不安定化ルシフェラーゼを繋げることで、転写活性と細胞周期進行の同時リアルタイム観察が可能になった。さらに、新たに近赤外蛍光タンパク質のiRFPを用いた細胞周期プローブの開発にも成功した。現在、これらのレポーターを同時に発現する安定発現株を樹立し、ライブイメージング観察を行なっているところである。
また、神経幹細胞の多分化能と細胞分化制御において、分化運命決定因子が周期的に発現していることが重要であることを発見した。この知見をもとに、マウスの神経幹細胞の増殖と神経細胞への分化を光照射によって人工的に制御する技術を開発した。この成果は学術論文としてScience誌に掲載された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

学術論文を発表できたため。

今後の研究の推進方策

転写レポーターと蛍光プローブによるレポーター系が構築できたので、樹立した安定発現株を用いてライブイメージング観察を行っていく予定である。

次年度の研究費の使用計画

学会発表の旅費などで当初の計画と異なる支出となったが、概ね計画通りの使用額である。
本研究では、主に培養細胞を用いた実験的研究を行なう。そのため、培養実験用の器具・試薬や、生化学実験用の試薬・器具などのために使用する。また、研究を広く発信する目的から、学会発表なども積極的に行なう予定であり、その旅費としても利用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Oscillatory Control of Factors Determining Multipotency and Fate in Mouse Neural Progenitors2013

    • 著者名/発表者名
      Itaru Imayoshi, Akihiro Isomura, Yukiko Harima, Kyogo Kawaguchi, Hiroshi Kori, Hitoshi Miyachi, Takahiro Fujiwara, Fumiyoshi Ishidate, and Ryoichiro Kageyama
    • 雑誌名

      Science

      巻: 342 ページ: 1203-1208

    • DOI

      10.1126/science.1242366

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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