研究実績の概要 |
本研究は,大規模な遺伝子発現プロファイルによる遺伝子制御ネットワーク推定のための分散並列手法の研究開発を行っている.平成26年度では前年度までに開発したスケジューラフレームワークについて国際会議にて報告を行い,遺伝子制御ネットワーク推定のアプリケーションの適用を目指した.スケジューラフレームワークでは,アプリケーションからのフィードバックのためのインターフェースを設計した.アプリケーションからのフィードバックについては汎用性を重視するとともに,可搬性や軽量であるRESTインターフェースAPIを採用した,スケジューリングアルゴリズムについては空いている計算ノードを逐次割り当てるラウンドロビン方式を採用した.遺伝子制御ネットワーク推定アプリケーションではネットワーク推定を行うが,大規模な遺伝子ネットワークサイズを想定しているため,事前確率を用いたベイズ推定によるネットワーク推定アルゴリズムの並列計算機用にチューニングされたアプリケーションを用いる. これらの研究成果の一部について国際会議,研究会にて報告した. 1. "Performance Characteristics of an SDN-enhanced Job Management System for Cluster Systems with Fat-tree Interconnect", CloudCom2014 Emerging Issues in Cloud (EIC) Workshop, Singapore, Dec. 2014. 2. "生命化学シミュレーションと大規模可視化", 日本化学会情報化学部会 第二回若手の会, 東京, Nov. 2014.
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