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2013 年度 実績報告書

嗅球新生顆粒細胞の匂い入力依存的な回路への組み込み様式の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24700315
研究機関東京大学

研究代表者

成塚 裕美  東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00511388)

キーワード顆粒細胞 / 成体神経新生 / 嗅球
研究概要

今年度は、マウス主嗅球において、嗅覚入力を模した嗅球投射ニューロンの発火を効率的に引き起こす為に、optogeneticsを用いた投射ニューロンの活性化の手法を確立し、実験を行った。嗅球において投射ニューロン特異的にCreタンパク質を発現するProtocadherin21-Creマウスの嗅球に、チャネルロドプシンと蛍光タンパクの逆向きの配列がloxpで挟まれたアデノ随伴ウィルスを注入し、2週間待ち、嗅球の投射ニューロン特異的にチャネルロドプシンと蛍光タンパクであるmCherryを発現させた。まず、光刺激によって嗅球投射ニューロンの発火が引き起こせるかという点を調べた。その為に、in vivo麻酔下のマウスにおいて光刺激よって嗅球投射ニューロンの活動電位が引き起こされることを電気生理学的手法によって確認した。さらに、匂い入力によって引き起こされる活動と同様の嗅球投射ニューロン群の発火活動を引き起こすのに適した光刺激のパラメーターを決める為に、光刺激を行いながらLFPを計測した。これにより、200msecの光刺激が、匂い入力時に似たLFPの変動を引き起こすことを明らかにした。次に、GFPをコードするレンチウィルスによって、この遺伝子改変マウスの嗅球新生顆粒細胞を蛍光標識し、200msecの光刺激を用いて投射ニューロンを活性化した。嗅球における新生顆粒細胞が、投射ニューロンの活動依存的に既存の嗅球神経回路に組み込まれるかという点について、スパインの形態観察といった解剖学的な手法を用いて調べた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Synapse formation of adult-born granule cells at distinct subcellular domains of projection neurons in the mouse olfactory bulb

    • 著者名/発表者名
      Hiromi Naritsuka, Kensaku Mori, Masahiro Yamaguchi
    • 学会等名
      第36回日本神経科学大会
    • 発表場所
      国立京都国際会館
  • [学会発表] Effects of optogenetic activation of projection neurons on adult-born interneurons in the mouse olfactory bulb

    • 著者名/発表者名
      Hiromi Naritsuka, Kensaku Mori, Masahiro Yamaguchi
    • 学会等名
      国際シンポジウム Optogenetics2013
    • 発表場所
      慶應義塾大学
  • [学会発表] Adult-born granule cells form synapses at distinct subcellular domains of projection neurons in the mouse olfactory bulb

    • 著者名/発表者名
      Hiromi Naritsuka, Kensaku Mori, Masahiro Yamaguchi
    • 学会等名
      Neurogenesis 2013 in Matsushima
    • 発表場所
      宮城県松島市ホテル松島大観荘

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公開日: 2015-05-28  

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