本研究では神経分化に伴うプロニューラル遺伝子Ngn2とその下流遺伝子の発現動態を明らかにし、細胞運命の決定におけるその意義を明らかにすることを目的としている。単一細胞レベルでの遺伝子発現の可視化によってNgn2とその下流遺伝子の発現は様々な発現動態を示すことが明らかとなった。またNgn2の発現を人工的に操作し、Ngn2を持続発現させると振動発現している時と比べて、神経分化が早まることが明らかとなった。以上の結果よりプロニューラル遺伝子と下流遺伝子の様々な発現動態を組み合わせることで、細胞分化のタイミングを制御している可能性が示唆された。以上の成果は第36回日本分子生物学会等の学会で報告した。
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