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2013 年度 実績報告書

神経栄養因子ニューレグリン1の神経伝達物質依存的な切断・放出とその生理的意義

研究課題

研究課題/領域番号 24700375
研究機関新潟大学

研究代表者

岩倉 百合子  新潟大学, 脳研究所, 助教 (40452081)

キーワード神経細胞 / ニューレグリン1 / ErbB4 / グルタミン酸受容体
研究概要

平成25年度は(1)グルタミン酸神経伝達依存的に放出されたNRG1の生理活性について in vitroで検討、(2)カイニン酸誘発けいれんモデルラットを用いたin vivoでの検証、の2点について研究を進めた。
(1)ラット大脳皮質培養神経細胞をグルタミン酸で刺激すると、培養上清へのNRG1放出の上昇がみられる。そこで、実際に培養上清へ放出されたNRG1が生理活性を持っているのかを確認するため、受容体であるErbB4活性化(リン酸化)の同定を試みた。その結果、グルタミン酸やNMDA受容体アゴニスト刺激により、神経細胞でのErbB4リン酸化促進が見られた。このリン酸化は、グルタミン酸受容体アンタゴニストやメタロプロテアーゼ(TACE)阻害剤処理により阻害された。
(2)グルタミン酸受容体アゴニストであるカイニン酸投与によるけいれんモデルラットの海馬をサンプルとして、これまでin vitroで確認された、グルタミン酸受容体活性化に伴うNRG1のシェディング変化や、ErbB4のリン酸化変化を検出した。その結果、カイニン酸誘発けいれん群では, 内在性NRG1量の上昇傾向、及び、ErbB4リン酸化の促進傾向が認められた。また、平行してTACE活性の上昇も見られた。
上記の結果から、グルタミン酸受容体の活性化に伴い、(1)NRG1シェディングが促進され、そのNRG1による受容体ErbB4の活性化も促進されること、(2)こういったグルタミン酸神経伝達誘発性のNRG1-ErbB4シグナルの促進は、in vitroだけではなくin vivoでも再現される事が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 細胞外ドメインのシェディングを介した、EGFファミリーと神経伝達物質のクロストーク2014

    • 著者名/発表者名
      岩倉百合子
    • 学会等名
      第3回新潟大学脳研究所ー生理学研究所合同シンポジウム
    • 発表場所
      岡崎カンファレンスセンター
    • 年月日
      20140225-20140226
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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