研究課題
若手研究(B)
本研究では、幼児期の低養育環境が連鎖するメカニズムを分子レベルから明らかにすることを試みた。本研究では、幼児期の社会的隔離による低養育環境が、脳内大脳皮質神経細胞スパイン内でのコフィリン不活性化を介したアクチン流動性を引き起こすことを発見した。さらに、社会的隔離によるコフィリンの不活性化が、AMPA受容体のシナプスへの移行を障害することを明らかにしてきた。これら成果を指標に、低養育環境、AMPA受容体のシナプス移行、養育行動発現の相関関係の解析を行った。
分子神経生物学