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2013 年度 実績報告書

SNAP-25タンパク質のリン酸化の分子的役割とストレス適応機構の関連性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24700385
研究機関北里大学

研究代表者

山森 早織  北里大学, 医学部, 講師 (30464803)

キーワードリン酸化 / 神経伝達物質放出 / ストレス / SNAREタンパク質 / 脳
研究概要

シナプスの機能はタンパク質のリン酸によって様々に制御されているが、その制御が脳の機能にどのように関わっているかについては未だ明らかではない。SNAP-25は開口放出による神経伝達物質放出や、細胞膜へのイオンチャネルの組み込みなどに不可欠なタンパク質で、PKC依存的にリン酸化される。申請者は脳でのSNAP-25のリン酸化が、ストレスや向精神薬の投与で上昇することや、SNAP-25のリン酸化部位に変異を加えた変異マウスではストレスへの適応障害や不安様行動が出現することを見出しており、脳でのSNAP-25のリン酸化の制御機構や役割を明らかにすることを本研究の目的とした。本研究期間に3項目の進展が得られた。
(1):まず、マウス脳内のSNAP-25のリン酸化がストレスにより急上昇し、ストレス除去により急低下することを、昨年度に学会で発表し(北米神経科学会, 2012)、今年度に論文として報告した (Neuroscience letters, 2014)。
(2):さらに、SNAP-25の脱リン酸化にはPP2Aがホスファターゼの1つとして関与することを明らかにし、昨年度に論文として発表した (Neurosci Res., 2013)。
(3):そして、リン酸化部位を変異させSNAP-25のリン酸化が生じないノックインマウスおよび野生型マウスの脳から調製したシナプトゾームを用いて、SNAP-25のリン酸化がドーパミンの放出を促進的に制御することを明らかにし、本年度に学会発表を行い(北米神経科学会, 2013)、現在は投稿準備中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Stress-induced phosphorylation of SNAP-25.2014

    • 著者名/発表者名
      Yamamori S, Sugaya D, Iida Y, Kokubo H, Itakura M, Suzuki E, Kataoka M, Miyaoka H, Takahashi M.
    • 雑誌名

      Neuroscience Letters

      巻: 561 ページ: 182-187

    • DOI

      10.1016/j.neulet.2013.12.044.

    • 査読あり
  • [学会発表] PKC-dependent phosphorylation of SNAP-25 is essential for the positive regulation of dopamine release in mouse brain.

    • 著者名/発表者名
      Yamamori S, Kanno S, Takahashi M.
    • 学会等名
      北米神経科学会
    • 発表場所
      アメリカ サンディエゴ

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公開日: 2015-05-28  

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