研究課題
若手研究(B)
本課題の目的は、ミエリン鞘を構成するオリゴデンドロサイトの分化・ミエリン形成に関わるチロシンリン酸化シグナルの解明である。チロシンリン酸化酵素Fynは、ミエリン鞘形成を促すことが知られている。本課題の成果から、Fynのカウンターパートとして働くチロシン脱リン酸化酵素が、受容体型チロシン脱リン酸化酵素Ptprzであると判明した。Ptrpzは、発達期のマウス脳において、適切な時期にミエリン鞘が形成されるよう調節しており、Fynでリン酸化されるp190RhoGAPを脱リン酸化することで、実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)で誘導した脱髄病変後の再ミエリン化を抑制していることが明らかになった。
すべて 2014 2013 2012 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)
The Journal of neuroscience
巻: 34 ページ: 3429-3442
10.1523/JNEUROSCI.1597-13.2014
PLoS ONE
巻: 7 ページ: e48797
10.1371/journal.pone.0048797
FEBS letters
巻: 586 ページ: 3805-3812
10.1016/j.febslet.2012.09.018
http://www.nibb.ac.jp/press/2012/11/08.html