我々は、TGFβファミリーの1つである内分泌ホルモンアクチビンの脳内における量的変化がシナプス構造、不安行動、神経新生、長期型 LTP、記憶形成に影響を及ぼす事を報告している。脳内アクチビンの下流因子を探索するために、独自に作製したアクチビン依存性躁鬱病モデルマウスを用いた網羅的解析を行った。その結果、多数の変動タンパクを同定し、翻訳後修飾の違いを見出した。更に、mRNA及びmiRNAアレイ解析を行った結果、多数の変動因子を見出した。今後は、オフラベル薬投与による変動分子群の影響を調べ、新たな躁鬱病治療薬を再定義する事を目指す。
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