遺伝子改変マウスの表現型解析を行う際に、遺伝背景の統御が重要である。本研究で開発した遺伝子プロファイリングシステムは、効率的な遺伝背景検出が可能でTaqManアッセイ法がベースとなっている。本システムは、最汎用系統であるC57BL6(B6)系統を亜系統・生産ブリーダーレベルで判別可能で、Y染色体・mtDNA由来を含む184 SNPsマーカーとドライバーマウス由来の8つの導入遺伝子検出マーカーを合わせた192マーカーを、同時に1枚の384ウエルプレート上で検出可能なデザインであり、出力されるデータを表形式へ変換するツール開発によって、効率的で詳細な遺伝背景検査をスムーズに行うことを可能とした。
|