研究課題
若手研究(B)
交通事故,コンタクトスポーツ,転倒等による頭部外傷は脳神経損傷を引き起こす.脳表の大脳皮質と脳底部の脳幹を連絡している軸索が,回転加速度に伴う引張り応力により断裂または損傷し,神経情報伝達が阻害されることが原因である.本研究では,引張応力により生じる神経組織の衝撃ひずみが神経細胞間の情報伝達にどのような影響を与えるかを検討するため,培養したラット脳神経細胞に引張ひずみを負荷し,軸索輸送物質であるアミロイド前駆体タンパク質を免疫蛍光染色した結果,軸索損傷により軸索輸送障害を引き起こし,細胞間情報伝達に影響を及ぼす可能性がある閾値は,ひずみ15~22%,ひずみ速度21~27/sであることを示した.
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