研究課題
若手研究(B)
心臓刺激伝導系は心臓が効率的にポンプ機能を果たすのに重要な役割を果たしている.刺激伝導系のうち心室内側に張り巡らされたプルキンエ線維網は,近年様々な不整脈に関与することが明らかになっている.本研究では,このプルキンエ線維網自体の形態的特徴とプルキンエ線維網内の伝導率の低下の組み合わせが不整脈発生の要因の1つであることが,コンピュータシミュレーション実験により示唆された.またヒト活動電位数理モデルを用いた3次元形状モデル構築や,病理組織標本デジタル画像からの心臓刺激伝導系3次元再構築を通じて,電気生理的にも形態的にも妥当なシミュレーションモデルの構築のための基盤技術を開発した.
生体医工学