深部にある腫瘍への治療方法の開発はハイパーサーミアの分野において重要な課題となっている.特に,磁気ハイパーサーミアにおいては,体内深部まで効率良くエネルギーを伝送する技術が求められている.インプラント型ハイパーサーミアとワイヤレス給電技術である磁界共鳴方式を融合させた方法を提案し,磁界共鳴方式に適したインプラント用発熱素子の設計が可能になった.また,磁界共鳴方式で必要な共振器として用いる励磁コイルについて,最適な形状が存在することが確認できた.さらに,磁性板を併用することで出力向上と小型軽量化の可能性が示唆された.
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