短鎖脂肪酸による抗線維化・抗炎症作用を促進させる超音波照射条件を解明した。酪酸は最も生理作用の強い短鎖脂肪酸であり、我々は、ヒト皮膚由来線維芽細胞、ケロイド線維芽細胞、翼状片由来線維芽細胞において、線維化促進因子の発現抑制やapoptosisの促進、増殖抑制作用を示すことを明らかにした。また低強度(0.1~0.5 W/cm2)の超音波を酪酸添加に付加して照射することにより、抗線維化作用、抗炎症作用が促進されることがわかった。さらに、超音波照射によって、酪酸によるヒストンアセチル化作用が増強することが判明した。
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