本研究では脳卒中患者の同名半盲など中枢性視野障害に対し,視覚課題呈示時の脳活動を脳機能イメージングを用いて評価するために,適切な刺激呈示課題を開発することを目的とした。 視覚提示課題として画面中央に固視点を呈示し被検者に注視させ,周辺視野に目標とする刺激点をランダムな場所にランダムなタイミングで呈示する課題を開発した。 今後,脳卒中による中枢性視野障害患者に対して今回開発した課題を用いて,視覚刺激時の脳活動を明らかにすることにより,中枢性視野障害に対するリハビリテーションでの適切な障害の評価や訓練方法の選択,ならびにこれらの新規開発の基礎になることが期待される。
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