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2014 年度 実施状況報告書

発達障害児の注意機能に対する音楽的訓練法が脳機能に及ぼす影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24700573
研究機関くらしき作陽大学

研究代表者

糟谷 由香  くらしき作陽大学, 音楽学部, 講師 (60412219)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2018-03-31
キーワード児童 / 注意機能 / 実験研究 / NIRS / 行動検査 / 児童用注意機能検査 / 音楽療法 / 音楽課題
研究実績の概要

今年度の研究実績は、(1)実験研究のデータ解析、(2)学会での研究発表、(3)追加実験の実施の3点である。
(1)昨年度に実施した実験研究のデータの一部を、研究協力者らの協力を得て解析した。課題前後に実施した児童用注意機能検査の結果について、(2)日本音楽療法学会学術大会にて発表した。発表内容としては、主に、音楽・ゲーム活動のいずれの課題においても児童の選択性注意と注意の切り替えの機能に有効であることがわかったこと、そして、音楽活動は聴覚性のみならず視覚性の注意機能にも有効であることが示唆されたこと、であった。データの統計処理を行なった結果を受けて、実験参加者を数名増やして再度解析することにし、(3)再度実験参加者のリクルートを行ない、5名分のデータを収集した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の予定通り、今年度は実験データを解析し、成果を公表できたが、予定していた、研究成果を論文にまとめることと、後続する研究デザインの考案に着手できなかった。理由は、今年度の10月より研究代表者の出産・育児のため、研究を一時中断せざるをえなかったためである。

今後の研究の推進方策

今後の計画としては、まず、追加で得た実験データを加えてデータ解析を行なう。課題前後の行動検査の結果を、ADHD尺度や気分調査、およびfNIRSデータと照合して、さまざまな角度から解析を行なう。その結果と文献調査結果を踏まえて、発達障害のある児童を対象とした注意機能の実験研究実施に向けて、デザインの考案、実験備品の調達、リクルートの方法の検討など行ない、予備実験を経て、実験を実施する予定である。
上述した理由により、研究計画が1年程度遅れることになるため、研究期間を延長を申請する予定である。

次年度使用額が生じた理由

本年度は、研究代表者の出産および育児のため、後半期は本研究に関係する活動を一時中断せざるをえなかった。活動中断に伴い、使用する予定であった助成金(主には、研究協力者との会議および実験データ解析に伴う諸経費、研究成果発表に関わる諸経費、文献収集に関わる諸経費)が未使用となった。

次年度使用額の使用計画

26年度後半期に遂行できなかった研究活動を次年度(27年度)以降に実施する予定である(27年度も前半期は本格的な研究活動の再開とはならないと考えるため、28年度への研究期間延長を申し出る予定である)。27年度以降の助成金の主な使用計画としては、研究協力者との会議および実験データ保管場所への移動にかかる諸経費、研究成果発表に関わる諸経費、文献・資料収集に関わる諸経費、および予備実験および実験実施に関わる諸経費(謝礼や実験備品購入費を含む)である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 音楽課題が児童の注意機能にもたらす影響~児童用注意機能検査を用いた実験的研究~2014

    • 著者名/発表者名
      糟谷由香
    • 学会等名
      日本音楽療法学会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2014-09-20 – 2014-09-20

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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