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2013 年度 実施状況報告書

高次脳機能障害者に対する経頭蓋直流電気刺激の自動車運転能力への効果

研究課題

研究課題/領域番号 24700575
研究機関産業医科大学

研究代表者

加藤 徳明  産業医科大学, 医学部, 助教 (50593365)

キーワード経頭蓋直流電気刺激
研究概要

本研究では,経頭蓋直流電気刺激(tDCS)が高次脳機能障害者の注意機能及び自動車運転能力を改善するかを明らかにする目的で、無作為化臨床試験(RCT)を実施する計画である.平成24年度は2名の被験者のみであったが,平成25年度は6名へ経頭蓋直流電気刺激(tDCS)を実施した.7日間,1回20分,2mAのtDCS群が3名,1回15秒,200μAのsham群が3名と無作為に割り付けた.平成24年度の患者も加え,介入前後でtDCS群5名とsham群3名で比較すると,変化率[=(介入後の値-介入前の値)/介入前の値]はTrail Making Test par
tB,標準注意検査法のContinuous Performance Test(CPT) SRT反応時間,CPT AX課題正答率でtDCS群が有意に改善した.以上の結果よりtDCSにより注意機能を含む何らかの機能改善は見込めると判断でき,その改善により自動車運転能力の改善を示す可能性はあるものと考えられる.また,学会発表に関しては,高次脳機能障害者の自動車運転に関する発表を日本リハビリテーション医学会学術集会で行った.運転と認知機能研究会では,本研究でターゲットとしている注意機能を測定するCPT課題と自動車運転に関する演題があり,また,当院の作業療法士より当院で使用している自動車運転シミュレーターの発表があり,注意機能と運転能力がどのように関わっているのか情報収集を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の予定では,平成24年度は6名,平成25年度は8名に実施する予定であったが,合計で8名の実施と遅れている.予想以上に注意機能障害を有して自動車運転も希望される対象者が少なかったことが影響している.

今後の研究の推進方策

外傷性脳損傷の患者家族会に本研究の情報を提供し,被験者を募集している.ホームページでの募集も継続して行い,平成26年度は被験者の数を増やす予定である.

次年度の研究費の使用計画

学会参加を3回予定していたが,1回は諸事情により参加しなかったため,旅費での使用が少なかった.電極やパッドなどの消耗品を時間的都合で購入できなかったが,劣化はあるため次年度購入予定.
平成26年度は海外学会での発表を予定している.また,直流電気刺激前後の評価として実施している運転能力と関連するとされるUFOVという検査ソフトがWindows XP版でありサポートが終了したため,Windows7版の購入を予定している.また,直流電気刺激ので電極パッドやケーブルなどは破損しており購入が必要である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 簡易自動車運転シミュレーターの測定値とHondaセーフティナビの運転能力との関連性2013

    • 著者名/発表者名
      加藤 徳明
    • 学会等名
      日本リハビリテーション医学会学術集会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      20130613-20130615

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公開日: 2015-05-28  

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