経頭蓋直流電気刺激(tDCS)が注意機能及び運転能力を改善するか無作為化臨床試験を実施した.7日間,1回20分,2mAのAnodal tDCS(A)群が6名,1回15秒,200μAのSham(S)群が4名ののべ10名であった.結果は,TMT-BがA群で有意に改善し,SDMTがA群で有意に成績が低かった.脳障害者の左前頭前野anodal刺激で視覚的・言語的注意課題が改善した報告があり,今回のTMT-Bの結果と合致する.SDMTの成績低下は左Anodalや右Cathodalによる右前頭葉抑制による可能性が示唆された.今回の結果からは,tDCSが自動車運転能力まで影響を示す結果に乏しかった.
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