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2013 年度 実績報告書

ヒューマン・ロボット・インタラクションを用いた対戦型ゲームによる介護予防システム

研究課題

研究課題/領域番号 24700603
研究機関東京工業高等専門学校

研究代表者

北越 大輔  東京工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (50378238)

キーワードヒューマンエージェントインタラクション / 介護予防 / 強化学習 / コミュニケーションロボット / 転倒予防 / 認知症予防
研究概要

本研究では,主に高齢者を対象に,ロボットを用いた対戦型ゲームにもとづく介護予防運動システムの実現を目指す.利用者にとって身近であると予想されるゲームを基盤に,今後衰弱する恐れがある身体部位の機能維持・回復を促す運動をゲームに組込み,ロボットと競い合いながら実践してもらう.ロボットは人工知能的アプローチを通じて,利用者の習熟に応じた適切な対戦相手となる.利用者はロボットに勝つ方法を考える必要が生じ,継続的な介護予防を実現可能である上,認知症予防効果も期待できる.また,人間とロボットの対話的やり取りを通じて,人間がロボットを身近な存在として受け入れ可能となることを目的としたヒューマンエージェントインタラクションの概念を導入することで,高齢者がロボットに親しみを持ち,楽しみながら介護予防運動を継続可能なシステムを構築する.
今年度は昨年度の研究成果を踏まえ,利用者がロボットに対してより親近感を抱くよう,発話内容の追加・修正や,ゲームにおける形勢に応じた振舞を実現するとともに,利用者の疲労度に応じて運動負荷を調整する機構を導入した.
近隣の保健福祉センターにて1ヶ月間の実験を実施し,①高齢者がシステムを利用することで,システムやロボットへの親近感が増し運動への意欲が刺激されるとともに,運動に対する不安やロボットへの違和感が軽減すること,②運動負荷調整機構により,利用者の状況に応じて適切な負荷の運動を提供可能であることを確認した.
これまでの結果について,国内学会,国際会議,および国内学術雑誌において成果の発表,公表を実施した.
今後はシステムのさらなる改良,実用化を目指し,利用者との相互作用の充実,様々な身体部位の機能維持・向上に貢献する運動やゲームの追加を実施し,不特定多数の利用者へ長期間の実験を実施することで,システムのより詳細な特徴,性能について検証を進めていく予定である.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] コミュニケーションロボットとの対戦型ゲームにもとづく介護予防システムの提案2014

    • 著者名/発表者名
      北越大輔,岡野卓矢,鈴木雅人
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌講演論文集

      巻: Vol. 97-A, No. 6 ページ: 406-410

    • 査読あり
  • [学会発表] ロボットとの対戦型ゲームを通じた介護予防システムに関する研究2014

    • 著者名/発表者名
      岡野卓矢,北越大輔,鈴木雅人
    • 学会等名
      電子情報通信学会2014年総合大会
    • 発表場所
      新潟大学
    • 年月日
      20140318-20140321
  • [学会発表] タブレット端末を用いた認知症予防システムの基本的特性評価2014

    • 著者名/発表者名
      花田涼,北越大輔,鈴木雅人
    • 学会等名
      電子情報通信学会2014年総合大会
    • 発表場所
      新潟大学
    • 年月日
      20140318-20140321
  • [学会発表] HAIの概念にもとづく認知症予防システムの基本的特性評価2014

    • 著者名/発表者名
      北越大輔,花田涼,鈴木雅人
    • 学会等名
      電子情報通信学会 第72回福祉情報工学研究会
    • 発表場所
      筑波技術大学
    • 年月日
      20140307-20140308
  • [学会発表] A Preliminary Study on Preventive Care System based on Game Playing with Communication Robots2013

    • 著者名/発表者名
      Takuya Okano, Daisuke Kitakoshi, Masato Suzuki
    • 学会等名
      2013 Conference on Technologies and Applications of Artificial Intelligence
    • 発表場所
      National Chengchi University, Taipei, Taiwan
    • 年月日
      20131206-20131208
  • [学会発表] タブレット端末を用いた認知症予防システムの効果的適用に関する一考察2013

    • 著者名/発表者名
      花田涼,北越大輔,鈴木雅人
    • 学会等名
      電子情報通信学会 第70回福祉情報工学研究会
    • 発表場所
      霧島国際ホテル
    • 年月日
      20131026-20131027
  • [学会発表] 強化学習ロボットとの対戦型ゲームにもとづく介護予防システム

    • 著者名/発表者名
      岡野卓矢,北越大輔,鈴木雅人
    • 学会等名
      情報処理学会 第175回知能システム研究発表会
    • 発表場所
      名古屋工業大学

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公開日: 2015-05-28  

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