研究課題/領域番号 |
24700618
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
松本 奈緒 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (30364699)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | ムーブメント教育 / 体育授業モデル / カリキュラム / 運動の巧緻性 / 認知 / 国際情報交換 / アメリカ合衆国 |
研究概要 |
実証的研究を視野に入れ、文献研究等によるムーブメント教育の授業モデル作成を行う。具体的には、カリキュラム全体の構想、単元の目標、単元計画、毎時の目標、活動内容・教材、指導の留意点を文献より明らかにした。文献に関しては、Graham著のChildren Moving: A Reflective Approach to Teaching Physical Education(2010)、Bushner著のTeaching Children Movement Experience: Becoming a Master Teacher’(1994)、Logsdonら著のPhysical Education Unit Plans(1997)、AllisonとBarrett著のConstructing Childrens Physical Education Experiences: Understanding the Content for Teaching(2000)等を参考にする。 検閲と示唆に関しては、ノースカロライナ大学グリーンズボロ校名誉教授のDr.Barrett及びカリフォルニア州立大学チコ校のDr.Buschnerを訪問し、行った。また、研究計画全体の校閲と示唆についてはノースカロライナ大学グリーンズボロ校のDr.EnnisとDr.Chenに依頼し、実施した。(9月訪問、予算計上)。また、カリフォルニア州立大学チコ校訪問時にDr.Buschnerの大学の授業にてムーブメント教育の実技の授業に参加し、文献研究では得られない授業モデルの詳細や指導方法についての実践的情報を得た。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた研究計画がほぼ達成したため
|
今後の研究の推進方策 |
平成24年度に作成した授業モデルを小学校において実施し(所属大学の附属学校を予定)、運動の巧緻性、身体・運動感覚の変化、認知等について調査を行う。分析方法については、当初運動の巧緻性を測定するために当初使用を予定していたTGMD-2はムーブメント教育論で習得した内容を測定するのに、限界があることが判明したので他の方法を使用する(現在先行研究をあたり検討中)。また、VTR等による動きの分析、アンケートやインタビュー等の質的方法を使用する。 前年度、示唆を得たことに加え、さらに打ち合わせ・相談の必要がでてきたので、4月に米国に渡航し、学会、大学での情報収集及び打ち合わせを行う。具体的には、AAHPERD学会参加及びノースカロライナ大学グリーンズボロ校を訪問。AAHPERD学会においては、運動の巧緻性を測定する方法のための情報収集や学会中にカリフォルニア州立大学のDr. Buschnerにアポイントメントをとり、授業モデルの追加検閲及び研究についての示唆を得る。また、学会参加後、ノースカロライナ大学グリーンズボロ校を訪問し、Dr.Ennisに研究の示唆を得、図書館での先行研究調査を行う。 また、国際学会(AIESEP)での研究成果の発表を予定している。
|
次年度の研究費の使用計画 |
実証実験に使用するムーブメント教育の様々な用具・手具について予算に計上する。4月のAAHPERD学会参加(アメリカ合衆国、ノースカロライナ州)及びノースカロライナ大学グリーンズボロ校(アメリカ合衆国、ノースカロライナ州)を訪問するための旅費を予算に計上する。また、AIESEP国際学会(ニュージーランド、オークランド)を訪問するための旅費を予算に計上する(直接経費で不足し分は間接経費で補う)。
|