研究課題
平成26年度には小学校5年生を対象に運動の巧緻性、身体・運動感覚の変化について調査を行った(2015年2月)。しかし、研究協力先の学校がインフルエンザによる学級閉鎖の為、単元計画が8時間から4時間に急遽変更せざるを得ない状況になり、データ収集が不十分となった。したがって平成27年度までに研究期間を延長し、平成27年度に改めて小学校6年生を対象に運動の巧緻性、身体・運動感覚の変化について調査を行った(2016年1~2月)。調査の結果を以下の手続きで分析した。運動の巧緻性については単元前と単元後に同じ課題について実技試験を行い、それを複数の専門家の評価を数値化し統計処理を行うことで評価した。身体・運動感覚の変化については、学習者の描画分析やツリー法によって得られたデータを、質的研究の方法論を用いて分類した。研究の結果以下の点が明らかとなった。運動の巧緻性については、身体、空間、速度、質、動きの制御全ての評価項目において、単元前に比べて単元後の得点に1%以下の水準で有意差のあるプラスの伸びがみられた。また、合計得点についても1%以下の水準で有意差のあるプラスの伸びがみられた。身体・運動感覚の変化については、動きの際の身体の気づき、動きの仕組みを身体感覚を介して効率的な動きへと適応することの2点が明らかとなった。成果発表としては、2014年10月、2015年8月、には国内の学会(日本スポーツ教育学会、日本体育学会)、2015年6月、9月、2016年4月には国際学会や国際的に評価される米国の学会(AIESEP World Congress、日本スポーツ教育学会国際大会/East Asian Society of Sport Pedagogy Conference、SHAPE America National Convention)にて学会発表を行った。
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2016 SHAPE America National Convention and Expo at Minneapolis Program Book
巻: 2016 ページ: 441-441
Proceedings of the 2015 AIESEP International Conference
巻: 410(LXⅦ) ページ: 319-319
The proceedings of the 2015 International Conference for the 35th Aniversary of the Japanese Society of Sport Education and the 4th East Asian Alliance of Sport Pedagogy Conference
巻: September 2015 ページ: 49-49
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