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2012 年度 実施状況報告書

サッカーのゲーム構造論にもとづくコーチング理論の実践的展開と映像化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24700651
研究種目

若手研究(B)

研究機関広島大学

研究代表者

木庭 康樹  広島大学, 総合科学研究科, 助教 (60375467)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワードスポーツ哲学 / サッカーゲーム構造論 / 戦術的ピリオダイゼーション / サッカー概念 / 国際研究者交流 / スペイン / ポルトガル / イングランド
研究概要

本年度の研究目標は、戦術的ピリオダイゼーション理論(以下PT)における「サッカー概念」や個々の派生的な概念、「サッカーゲームとは何か」という問いの思想的究明であった。ただし、PTを提唱したヴィト―ル・フラーデ元教授の研究資料は、ポルト大学の図書館に所蔵されており、ここでしか閲覧できないため、研究代表者と研究協力者の3名がポルト大学へ基本資料の蒐集に出向き、ヴィクトル・フラーデ教授やその周辺の研究者にインタヴュー調査を実施した。
また、これと同時に、PTを指導現場に導入しているスペインのアスレティック・ビルバオや日本におけるPTの発信源にもなったFCバルセロナでも、現地調査やインタヴュー調査を行った。
そして、帰国後は、調査結果の報告書を作成し、ポルト大学で得られたヴィト―ル・フラーデ元教授の2本のポルトガル語論文を日本語に邦訳した。現在は、この2本の論文の内容について詳細な読解作業を行っている。
なお、次年度は、PTで提示されている「集団スポーツゲーム」の概念などを軸にして、PTと研究代表者の提示している「サッカーのゲーム構造論」の接続への準備を進めていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り、研究の資料や情報の蒐集は、研究者の国外派遣や国外の研究者との情報交換により、順調に進んでいる。次年度も継続して行う予定。
また、本年度蒐集できた資料に関しては、本研究にとって最も重要な2件の資料をすでに日本語に翻訳できている。
次年度は、この2件の資料の内容について詳しく検討を行い、その成果を学会誌等で公開していく予定。
ただし、この2件の資料をめぐっては、まだ情報が不足しており、次年度も引き続き国外研究者との情報交換やさらなる資料蒐集が必要な状況である。

今後の研究の推進方策

本年度は、本研究の根幹にかかわる2件の資料と国外研究者の情報提供を得ることができたが、その2件の資料に関わる情報がまだ不足しているため、次年度は引き続き国外にて資料や情報の蒐集を行う予定である。
またこれらの作業と同時に、本年度以降に得られた資料の翻訳作業や資料批判、内容の考察を進めていき、その成果を学会発表や原著論文などの形式で公開する予定である。
なお、次年度以降は、国外研究者招聘のための準備も可能な限り進めておく。

次年度の研究費の使用計画

国外研究者との情報交換および資料蒐集がまだ不十分なため、研究代表者に加え当該テーマに関わる専門家を2名、ポルトガル・スペイン・イングランドに派遣し、現地調査やインタヴュー調査などの作業を継続して行う必要がある。
本研究に必要な物品については、ほとんど本年度に購入済みであるので、次年度の支出は、上記のとおり、海外派遣や情報収集等に関わる旅費や謝金、専門的知識の提供料が主な内訳となる予定。
なおその他、外国語翻訳やネイティブチェックにかかる費用の支出も見込まれる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] サッカーのゲーム分析のための原理論構築に向けたスポーツのゲーム構造論に関する研究II―「身体運動競技(スポーツ)」の限定詞としての「身体運動」概念の検討―2012

    • 著者名/発表者名
      木庭康樹,沖原謙,塩川満久,菅輝,田井健太郎,上田丈晴
    • 雑誌名

      体育・スポーツ哲学研究

      巻: 34(1) ページ: 1-21

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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