走り高跳びにおける背面跳びなどのような複雑な運動技能の学習指導を効果的に行うためには十分に考え抜かれた段階的指導法が確立されていることが不可欠である。本研究では,体育授業で利用可能な背面跳びの学習指導プログラムの開発に取り組んだ。まず,先行研究で開発された個別指導に利用可能な背面跳びの段階的指導法に修正を加えた。続いて,大学生を対象とした体育授業においてその学習成果を検討した。その結果,学習者の80%が背面跳びの粗形態の習得に成功したことが明らかにされるとともに,本研究で開発された学習指導プログラムは体育授業において利用できる可能性があることが示唆された。
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