本研究は,総合型地域スポーツクラブの設立・運営の成否について,クラブが有する関係性という観点から検討をすることを目的とした.複数のクラブにおいてフィールドワークを行った結果,成功クラブは,近隣小学校との関係を良好な形で構築しているとともに,地域住民との関係をつくるべくクラブハウスを有効に活用していることが明らかになった.さらに,関係性は構築する先(ネットワークチャネル)だけでなく,関係性の質が重要であることが明らかになっている.停滞クラブは,成功クラブと比してクラブ外にネットワークを持っている人が少なく,成功クラブは,多くの人がクラブ外における「弱連結」を構築していることが明らかになった.
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