本研究の目的は、日本人選手のハンマー投選手2名を対象として,軽量および重量ハンマーを用いた投動作中のハンマー張力と投擲動作を調査した.その結果,正規重量の10%以上のターン動作中のハンマー張力の減少がみられたことから、スピードトレーニングには6.5kg~7.26kgハンマーを使用すべきであろう.また,ハンマー張力が最大となる重量は7.6~7.9kg,また体重が100kgを超える選手はハンマー張力の減少が少なかったことから,パワートレーニングとして高重量ハンマーを扱う場合は7.6~7.9kgのハンマーを使用し,体重によって選択するハンマーの重量を変化させる必要性があると考えられる.
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