本研究では,バスケットボール競技の「合理的な構えの技術(コツ)」を追求するとともに,バイオメカニクスを応用した「簡易式運動指導支援システム」の開発を行った。 「構え」の技術分析のため,足圧分布計測,筋電図計測,2次元動作解析を行った。その結果,熟練者に明らかな合理性が認められ,身体感覚(足底加圧感覚および筋感覚)がそのパフォーマンスに影響することが示唆された。これに基づき,バランスWiiボードおよび筋電図センサを用いた「簡易式運動指導支援システム」を開発した。このシステムは,身体感覚をリアルタイムで定量的かつ視覚的にフィードバックすることができ,運動指導支援の合理化につながると考えている。
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