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2013 年度 実施状況報告書

酸化ストレスに着目した膝前十字靱帯再建術後にみられる骨格筋萎縮の予防戦略の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24700719
研究機関防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工

研究代表者

安藤 大輔  防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工, 総合教育学群, 准教授 (10447708)

キーワードリハビリテーション / 骨格筋萎縮 / 酸化ストレス / 抗酸化物質 / ACL / 前十字靱帯
研究概要

本研究の目的は,酸化ストレスを軽減する抗酸化物質の投与がACL再建術後の骨格筋萎縮を抑制することができるかを検討することである.本研究は可能な限り早期に研究成果を社会に還元すること考慮し,すでに薬局等で健康補助食品(サプリメント)として市販されているα-リポ酸を抗酸化物質として用い,手術後4週間の大腿部の骨格筋萎縮率の差をα-リポ酸摂取群とプラセボ摂取群で比較する研究である.本研究計画に関しては,臨床研究という研究の特性を考慮し,病院に設置されている倫理審査委員会にて研究計画内容の倫理審査を受け,研究計画の承認を得て実施している.さらに,その臨床試験に関する研究計画を日本医師会治験促進センターの臨床試験登録システムに登録している(日医治促ID:JMA-IIA00112,試験標題:膝前十字靱帯再建術後の骨格筋萎縮に対するα-リポ酸投与の影響―無作為化比較試験).
研究の2年目にあたる平成25年度は,倫理審査委員会にて承認を得た研究計画に基づき平成24年度に引き続き研究対象者のリクルートを実施した.そして,研究への参加同意の得られた対象者の方から随時研究調査を実施した.採取した血液サンプルについては,ある程度の検体数が得られるまで,凍結保存しており,今後各種指標の測定を実施していく予定である.また,現在,得られた大腿部のMRI画像のデータから骨格筋の萎縮率の算出を実施している段階である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

臨床研究という研究の性格上,研究対象者をリクルートする段階で,研究対象となる治療を受ける方が存在し,さらにその中で研究参加の同意を得られた方を研究対象者にする必要がある.現在,研究の進行状況が遅れている最も大きな理由として,そのリクルートの段階で研究対象となる方の人数が当初の予想を大幅に下回っていることがあげられる.予想を下回っている理由として,受傷者数が例年より下回ったこと及び,手術日程の関係から他の関連病院で手術を受ける例も見受けられることが考えられる.

今後の研究の推進方策

平成24年度に構築した研究計画に基づき研究を遂行していく.現在,目標とする対象者数の確保をさらに進めるため,再度倫理申請等が必要になるが,他の医療機関への協力の調整を進めている段階である.それも倫理的な問題等で他の医療機関での実施が困難である場合は,基礎的なデータを取得することも考えている.

次年度の研究費の使用計画

次年度使用額が生じた理由は,研究対象者の確保が当初の予想を大幅に下回っているためである.そのため,介入研究実施に必要な消耗品の購入ができない状況であった.また,測定キットを使用し血液指標の分析を進めるため,血液サンプルがまとまった段階で測定キットを購入することになる.しかし,血液サンプルがその必要量確保できていないため,予算の使用予定の大部分を占める血液指標の測定キットが購入できない状態であることが最も大きな理由である.
現在,摂取するサプリメント,採血に関わる消耗品,血液検体を処理・保存するための消耗品等に関しては約10名分をすでに購入しているが,使用期限等の関係から追加購入する必要がある.そして,研究対象者のリクルート状況を考慮しながら研究同意書等の印刷に必要な消耗品,測定検体に必要な備品,測定するためのキットや測定に必要な消耗品等を購入するために使用する.また,血液検体の測定は他の研究機関で実施するため,測定に関する事前の打ち合わせや検体測定にいくための交通費,検体の輸送費,測定補助者への謝金等に使用する.さらに,血液を保管しておくフリーザーの容量が限られているため,血液サンプル保管用のフリーザーを購入する予定である.

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公開日: 2015-05-28  

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