本研究は、開発途上国(ラオス)の教育分野の研究機関と共同し、学童期の子どもたちの精神的・身体的健康度・ライフスタイル、ソーシャルサポートの現状を簡易に測定するツールを開発した。さらに、開発した調査ツールと学校での教師による健康診断活動とを組み合わせた活動を開発し、ラオス国内の約2万人の子どもたちの心身の健康状態を把握した。また、ラオスの研究機関が、開発したツールを用いて持続的に同様の調査を実施していくための仕組みづくりとそれを担う人材の養成に成功した。また、得られた成果を、アジア地域内の学校保健研究者に国際学会や研修を通して共有することで、当該地域の学校保健研究ネットワークの強化に成功した。
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