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2013 年度 実施状況報告書

二重標識水法を用いた短期間エネルギー消費量評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24700723
研究機関愛知教育大学

研究代表者

寺本 圭輔  愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (70362308)

キーワード二重標識水法 / エネルギー消費量 / 短期間
研究概要

本研究は,エネルギー消費量(EE)を日常生活制限なく,詳細に評価することが可能であるため,エネルギー必要量の策定のためのスタンダード法として行われる二重標識水法(DLW法)を用いて,日々の身体負担程度の変化が大きい競技スポーツ選手を対象に短期間エネルギー消費量評価の検討を行う.DLW法は,4日~2週間程度の総エネルギー消費量の1日平均値を提示することが通例であり1日の実測値ではないことから,短期間での評価方法の確立はトレーニング科学分野においても重要である.
平成24~25年度は,健康な一般成人12名(男性5名,女性7名)を対象に,短期間(6時間,12時間,1日間,5日間,7日間)のエネルギー消費量を算出することを試みた.結果,6時間,12時間の実測値は,マイナスの値を示すなど信憑性にかけるばらついた値を示した.一方,1日の実測値では,マイナスの値は無くなったものの,PAL(Physical Activity Level,1日総エネルギー消費量/安静時エネルギー消費量)の一般人の理論的範囲(1.21<PAL<2.50)を超えるEEを示す被験者も存在した.本結果の検討の為,2Hと18Oの減衰比の推定値を用いて2HのみからEEを算出すると,5日間,7日間の平均値と1日の実測値は近似した結果を示したことから,18Oの分析精度に問題があることが推測出来た.
平成25年度には競技スポーツ選手(陸上短距離)7名を対象に短期間エネルギー消費量の評価を行ったが,一般人程ばらつきがなく評価できた.Cuddyら(2010)はトライアスリート1例を対象にDLW法を用いてレース時間中(約11時間)のEEを評価しているが,その中で,大きな消費量であることが必要と考察をしている.つまり,一般人の低いEEでは難しい可能性も考えられる.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成24~25年度にかけて行った一般成人12名の短期間エネルギー消費量の分析結果が研究仮説の通りの結果を示さず,再分析と再実験を現在行っている.「概要」でも示したように,競技者程の大きなエネルギー消費量がないと短期間評価は困難であるのか,また,測定機器の精度の問題であるのか,早急に検討することとする.

今後の研究の推進方策

「達成度」で示した問題点を検討し,解決することをまず行い,現在分析中である競技スポーツ選手(陸上短距離)のデータをまとめること,さらに,陸上長距離選手の測定を行う予定である.
それらのデータのまとめを最終年度である平成26年度に行うこととしている.

次年度の研究費の使用計画

購入した物品が予定より安価で購入できたため,6,203円の残金となった.
平成26年度は,平成25年度の残金と合わせて,平成24,25年度で行った測定の分析,その後の学会発表に係る旅費として,主に使用する予定である.

研究成果

(1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Energy balance during the week before a competition in Japanese sprint athletes2014

    • 著者名/発表者名
      Erina Muramatsu
    • 学会等名
      American Association for the Advancement of Science
    • 発表場所
      Chicago
    • 年月日
      20140213-20140217

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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