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2014 年度 実績報告書

二重標識水法を用いた短期間エネルギー消費量評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24700723
研究機関愛知教育大学

研究代表者

寺本 圭輔  愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (70362308)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード二重標識水法 / エネルギー消費量 / 短期間
研究実績の概要

本研究は,エネルギー消費量(EE, kcal)を日常生活の活動制限を行わず高精度に測定可能である二重標識水(DLW)法を用いて短期間でEEを算出できるか検討することを目的として実施した.
平成24~25年度にかけて,一般成人を対象に短期間のTEE(kcal/day)を算出したが,明らかに6時間と12時間の実測値はばらつきが大きくマイナスの値を示す被験者もおり,さらに呼気ガス分析よる安静時エネルギー消費量に運動負荷試験中のEEを加味したEEとも大きく異なる結果を示した.一方,1日の実測値はばらつきが小さくなるもののPALの一般人の理論値を超える被験者も存在した.1日の実測値評価が困難な理由として,TEEがCuddyら(2010)によるトライアスリートのEEと比較して明らかに小さいことが考えられた.
平成25~26年度にかけて,陸上長距離選手5名を対象として12時間と1日の実測値,2日間と7日間からの平均値のTEEをトレーニング期分け別に評価することを試みた.その結果,高強度期,低強度期ともに一般成人と比較してエネルギー消費量は大きいものの,12時間および1日の実測値では各被験者・測定時内での繰り返しの分析の値にばらつきがみられ,評価されたTEEの間にも5,000kcal以上の違いが生じたことから,1日以下の実測値の算出は困難であることを示す結果であった.しかしながら,2日間の平均値によるTEEでは評価できる可能性を示し,ある被験者では7日間の平均TEEが4,932kcal/dayであったのに対してその期間中の2日間の平均TEEは4,000kcal/dayであった.この932kcal/dayの違いが測定精度によるものか,残り5日間のEEが高かったことによるものかは明らかではないが,競技スポーツ選手では1週間のうち1~2日間の休息日を挟んでトレーニングすることが多く, 2日間の平均値よりTEEを評価できるようになればスポーツ栄養学的観点から有効な方法となると考えられる.

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公開日: 2016-06-01  

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