我が国の自然災害におけるボランティアによる救援活動と業務として行う救援活動双方における安全衛生対策に違いについて大学生ボランテイアを対象にアンケート形式で調査した。地域は大震災を経験した兵庫県、宮城県、岩手県、青森県、福島県を対象とした。62大学へのアンケート結果からは、学生ボランティアを統括管理する部門は38施設にあったものの具体的な支援体制について回答可能な大学は17大学にすぎず、4大学ではある程度管理できていたものの、労働安全衛生の観点からの専門家による管理体制の構築を行えていた大学は皆無であった。自然災害におけるボランティア活動においても安全衛生の専門家の助言が望ましいと考えられる。
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