• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

ICTを活用した身体活動増強のための行動変容プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24700728
研究機関山口大学

研究代表者

上地 広昭  山口大学, 教育学部, 准教授 (60367084)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードスマートフォン / パソコン / ICT / eHealth / 身体活動 / 行動変容
研究実績の概要

平成24年度はエコマス株式会社と共同でソフトウェアの開発に取り組んだ.最終的に,①歩数の入力,②歩数のグラフ化,③歩数の目標設定,④ソーシャルネットワーキング・サービス (以下,SNS),⑤テイラードメッセージ,⑥チーム・個人ランキング,および⑦アンケートの機能を装備したソフトウェアが完成した.
プログラムの本格実施は,平成25年6 月から行った.対象者は大学生68 名であり,6 週間のプログラム実施後,プログラム評価を行うために,歩数,運動セルフエフィカシー,および意思決定バランスの変化について検証した.その結果,介入群は運動セルフエフィカシーに関してプログラム後に有意な増加傾向を示したが,プログラム実施期間の最終週が大学の期末試験期間と重なったこともあり,歩数については両群ともプログラム後有意に減少していた.また,同年10月からは,同プログラムを企業勤務者向けに改良し,中高年251名を対象に実施した.プログラム終了後,サービス業に就く対象者おいて有意な歩数の増加が認められた.サービス業は日常的にパソコンを使用していると考えられ,この結果は,ICTを活用したプログラムが有効に機能するためには,参加者の職種,メディアリテラシー,およびICT環境などが関連している可能性を示唆していた.
この結果を受けて,平成26年度は,ICTを活用した介入と親和性の高い参加者の特性を明らかにするために,個人のICT機器の利用状況や操作スキルと介入へのアドヒアランスの関係について検討した.その結果,携帯電話を利用する時間の長さがICTを活用した介入へのアドヒアランスに影響することが明らかになった.現在では携帯電話(スマートフォン)からでもwebを閲覧することが可能になったため,パソコンよりもより簡単にwebにアクセスできる携帯電話の利用時間がアドヒアランスに影響を与えたものと思われる.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] スマートフォンを活用した身体活動増強プログラムの試験的試み2015

    • 著者名/発表者名
      上地広昭・丹信介
    • 雑誌名

      教育実践総合センター研究紀要

      巻: 39 ページ: 103-108

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] メディア・リテラシーがeHealth介入へのアドヒアランスに与える影響2014

    • 著者名/発表者名
      上地広昭
    • 学会等名
      日本健康心理学会第27回大会
    • 発表場所
      沖縄科学技術大学院大学
    • 年月日
      2014-11-01 – 2014-11-02
  • [学会発表] パソコンを活用した健康増進プログラム(公開シンポジウム)2014

    • 著者名/発表者名
      上地広昭
    • 学会等名
      日本健康心理学会第27回大会
    • 発表場所
      沖縄科学技術大学院大学
    • 年月日
      2014-11-01 – 2014-11-02

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi