本研究の目的は,身体活動増進のためのインターネットを活用した介入の効果を検証することであった.本介入には,歩数のグラフ化,ブログ,目標設定,SNS,および個別メッセージなどの機能を備えたプログラムを使用した.介入群は5つの産業分類に従事する中高年者251名とした.プログラム実施の結果,「サービス業」においてプログラム実施後に有意な歩数の増加がみられた.「サービス業」は日常的にPCを使用していると考えられ,この結果はプログラムが有効に活用されるにはメディアリテラシーと充実したPC環境が必要であることを意味しているのではないかと思われる.
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