覚醒中の舌下温の日内変動特性を客観的かつ定量的に評価する方法を考案し,若年者500名(平均年齢20歳)および中高齢者40名(平均年齢59歳)を対象に舌下温の日内変動特性と生活習慣および健康関連尺度指標との関連性を明らかにした.以下の知見を得た.①舌下温の日内変動特性は,生活習慣の乱れによって,位相が後退すること.②舌下温の日内変動特性と健康関連尺度の精神的要素と関連性が観察されたこと.③朝食摂取および午前の軽運動の実施が,舌下温の日内変動特性の形成・修復に寄与する可能性があること.以上のことは,基本的な生活習慣がサーカディアンリズムの獲得に寄与し,精神的健康度を高めることを示唆する.
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